【 】SPECIFICATIONS

製造メーカー名

発売年

型式

画面サイズ

レンズ

ファインダー

 

 

ファインダー倍率

露出計  

フィルム感度対応範囲

シャッター 

シャッタースピード

セルフタイマー

シンクロ接点 

フィルム巻き上げ

フィルム巻き戻し

電源

サイズ

重量

販売価格

 

 

 

日本の大卒初任給

千代田光学精工株式会社

1957年

35mmレンズシャッター、連動距離計付カメラ

36mm × 24mm

特種ミノルタマウント・レンズ交換式

逆ガルオ式 有効基長:28.5ミリ  基線長:47.5ミリ 

プライトフレーム:標準広角兼用(広角は全視野)採集窓式

 

0.6倍、

連動式クリップオンメーター

セイコーシャ Mx ビハインドシャッター(158型0番)

B 1 1/2 1/5 1/10 1/25 1/50 1/100 1/200 1/400

 

MX接点

180°(引出し角度 30%)

R 釦セットによる折たたみ式クランク巻戻

横中 139 x高さ81 x奥行き57ミリ

重量:630グラム

50mmF1.8付:¥36,500 ・ケース ¥2,500

50mmF 2  付:¥34,500 ・ケース ¥2,500

50mmF2.8付:¥31,300 ・ケース ¥2,500

35mmF3.5付:¥32,500 ・ケース ¥2,500

9200円


 

作例

 

 

感想

このカメラは、ネットオークション上ではとても安く、完動品のものを探し落札してみました。カメラのデザインは直線が多く、丸みがあまりなく、弁当箱のようなデザインであまり優れたなデザインではありません(私の主観です)。

 

FUJICA 35-EEは、シャッター速度優先EEおよびマニュアル操作可能の距離計連動式カメラです。距離計は。カメラの裏面右側上部に位置しており、Voigtlander :VITESS方式のダイヤル距離計を採用しています。巻き上げレバーは底部右側に付いています。巻き戻しクランクは左側面に付いており、フィルムの巻き上げに対して、90度の角度でクランクを回すユニークな構造となっています。巻き戻しクランクは、カメラの底面の右側についており、右手だけでチャージ、ピント、レリーズを行える設計で、これらのスタイルを、富士フィルムではフジカスタイルと言っています。セレン光電池による露出計指針で適正絞り値が表示される。絞りAUTOではシャッター速度優先EEとなり、絞りが自動調節される。この際、レリーズボタンが上に7mm飛び出す。また、連動範囲を越えて撮影もできる工夫もされている。文字で書くと難しそうな説明になりますが、とてもシンプルな操作で、ストレスなく撮影できるカメラです。これらのフジカスタイルの機構は、1957年の「FUJICA 35-M」に始ま「FUJICA 35ML」、「FUJICA 35-SE」、「FUJICA 35-SE」と受け継がれ、「1964年 FUJICA V2」まで受け継がれます。

 

また、レンズは「FUJICA 35-SE」で採用された FUJINON 4.5cm/F1.9  4群6枚構成(アンバーコート)が搭載されています。このレンズは、1979年12月号「写真工業」連載 カメラ性能と評価  56 「カメラレンズの画質は向上したか ー 50mm F2レンズの変遷 ー」の中で、ライカレンズ:ライカM2時代のズミクロン50mm F2の性能(当時の最高描写のレンズ)を基本に他のレンズと性能を比較しています。

 

その中でFujica 35-SE Fujinon 45mm F1.9(Fujica 35-EEとレンズは同じ)のレンズを取り上げてデータを掲載しており、画面平均解像力ではズミクロンには及ばないものの、中心部では開放ではズミクロンと同等、F5.6ではズミクロンよりも優っているというデータを出しているため、和製ズミクロンという異名を持っているレンズです。このレンズの性能を知っただけで、このレンズの性能を知る前まで、このカメラのデザインを弁当箱と揶揄していたのに、このレンズの性能を知った後では、なんかこのカメラ自体が素晴らしいものに見えてくるという、人間というのは打算的なものです。和製ズミクロンという異名を取っているレンズですが、撮影してみますとズミクロンのような力強さみたいなものは、私はあまり感じませんでした。解像力だけでズミクロンと比較するのは少し無理があるかもしれません。写りの色調は色載りはあっさり気味で、アンバーコーティングのせいなのか、全体的にアンバー系に色が多少偏っている感じがします。

 

フジカスタイルのこのカメラは使いやすく、撮影していて楽しいカメラです。このカメラは、EEが活かされるカメラですので、ジャンクではないセレンが活きているカメラをお勧めします。なんといってもこのカメラの魅力は、FUJINON 4.5cm/F1.9 のレンズです。このレンズが搭載されているカメラは、「FUJICA 35-SE」・「FUJICA 35-EE」「FUJICA V2」に搭載されています。

 

 

 

残念な点

1)シャッターを押す感触のストロークが長く、シャッターが切れたという感覚が判りにくいです。

2)写真工業 1973年3月号・ 新型カメラのテストレポートミランダセンソレットの説明では、レンズはテッサータイプ

のレンズで性能は悪くないとのことでありますが、写りの印象は黄色みが強く、カメラの設定ができるだけ絞るような設定にされている所為か、絞りすぎによる「小絞りボケ」のような写りに感じます、色味も「小絞りボケ」の傾向からの抜け感がよくありません。そうなるとカメラのデザインが良いとはいえ、次にこのカメラにフィルムを入れようとは思いません。

 







参考文献




 

参考サイト