OLYMPUS OM ZUIKO AUTO 100mm F2】SPESIFICASIONS

製造メーカー名

発売年

コーティング

画角

レンズ構成

絞り・形式/範囲

撮影最短距離

最近接撮影範囲

ピント調節方式

全長/最大径

質量

フード

フィルター径

発売時の価格

 

オリンパス光学工業

1983年

MC

24°

6群7枚

自動/2 ~ 22

0.7m

18 x 12cm

直進ヘリコイド

72mm/70mm

520g

組み込み式

φ55mmねじ込み式

¥99,000


CAMERA Sony A7

 中望遠のオリンパスレンズで有名で人気のあるレンズはZUIKO AUTO-MACRO 90mm/f2ですが、このZUIKO AUTO 100mmF2レンズもZUIKO AUTO-MACRO 90mm/f2の影に隠れながらも人気のあるレンズです。それゆえに、中古価格はいまだに高値で取引されています。私の購入したレンズは前玉のコーティング剥がれ、絞り伝達連動ピンに不具合があったために安価で手に入れることができました(上記のレンズの写真の前玉の反射が汚く写っているのはコーティング剥がれの所為です。)。写真の写りの良さ故に前玉のコーティングの綺麗なレンズに買い替えたいぐらいですが、とりあえず写りには不満ありませんので再購入は我慢している状態です。

 

 通常の100mmレンズの場合には最短距離は1m前後ですが、このレンズの場合には最短距離が0.7mまで寄れ、マクロレンズ的要素が含まれたレンズです。私はレンズの構成による特徴とかは詳しく無いために、資料等からの特徴を抜粋します。

「日沖宗弘著:クラシック実写大図鑑Ⅱ」によると、

 

 オリンパスの新F2シリーズの1本外国製高級レンズに匹敵する性能を、という方針で設計されただけあって比較実写テストを行っても素晴らしい成績を示す。絞り開放付近での性能は模範となった当時の外国製高級レンズを凌いでいるところがまた凄い。

 派手な謳い文句はないけれど高価な低分散ガラスを使用しフローティング装置をも採用していると聞く。なるほど実写してみると近接撮影においてもクリアーな描写である。こういう優秀なレンズは往々にして湾曲収差にその皺寄せが来ていたりするのだが、このレンズは湾曲も少ないから等倍などの超接写しない限りマクロ的な使い方も可能だ。

 

とある。とにかくこのレンズは当時のオリンパスの技術を注ぎ込んだレンズ。

 

 撮影した感想は、最短距離の0.7mは通常100mmレンズの最短距離よりも30cm程の違いがあるわけですが、この30cmの差がとても大きく、使い勝手の良いものとなります。また、色乗りは良く開放からよく写り、ボケ味は綺麗ながら力強さがあるレンズという感じです。現代のレンズに比べると多少劣る部分があると思いますが、私はあくまでも趣味の範囲での撮影ですので、私はそれに対しては全く気になりません。バランスがとてもとれているレンズと感じています。

 

 私はこのレンズを購入するきっかけは、「日沖宗弘著:クラシック実写大図鑑Ⅱ」の中のこのレンズで撮影した子猫の写真に魅せられたからでした。この本のZUIKO AUTO 100mmF2の紹介したページの中に以下の文があります。

 

私は今だに、私の著書を参考にしてこれを買った方から手紙をいただくことが多いが、皆驚いておられる。

 

私は氏に手紙等は書いていませんが、このレンズに驚き、そして感謝している読者の一人です。

 

参考文献・参考資料

・日沖宗弘:クラシック実写大図鑑Ⅱ 株式会社グリーンアロー出版社

 

OMマニア

 かつてオリンパスに存在した伝説のシステムカメラ「OMシステム」。デジタル時代の今でも通用するそのOMシステムの魅力と、OM-ZUIKOレンズ群の性能の高さを検証・紹介するサイト。


出品者のひとりごと・・

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